国立がん研究センター(東京都中央区、中釜斉理事長)と慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市、冨田勝所長)および、庄内地域産業振興センター(山形県鶴岡市、小林貢理事長)との共同研究において、複数の悪性胸膜中皮腫細胞株における代謝拮抗薬の感受性の違いを発見しました。また、その薬剤および代謝産物処理による代謝産物の変化を明らかにし、タンパク質や遺伝子発現だけでなく代謝産物の変化を捉える重要性を示しました。今回の発表は、3機関における共同研究での初めての論文となり、悪性胸膜中皮腫における治療に有用な代謝バイオマーカーの探索や薬剤耐性機構の解明に繋がっていくことが期待されるものです。
この研究内容は、2018年10月12日午前6時(日本時間10月12日午後1時)、スイス薬学専門誌「Frontiers in Pharmacology」のオンライン版にて発表されました。
Research Article | AuthorChoice | AUTHOR MANUSCRIPT
“Metabolic characterization of antifolate responsiveness and nonresponsiveness in malignant pleural mesothelioma cells”
Yuzo Sato, Shiori Matsuda, Ami Maruyama, Joji Nakayama, Tomoyuki Miyashita, Hibiki Udagawa, Shigeki Umemura, Kazuyoshi Yanagihara, Atsushi Ochiai, Masaru Tomita, Tomoyoshi Soga, Katsuya Tsuchihara and Hideki Makinoshima
Frontiers in Pharmacology, Oct 12 2018. 9:1129. doi: 10.3389/fphar.2018.01129